とあるフロントエンドエンジニアの出産までの記録〜妊娠中期編〜
おっぱいを出してたらいつの間にか2ヶ月が経過していました。出産したのが1年ぐらい前のような、そんな感覚があります。今日も壁に向かって良い笑顔を見せる息子がとてもかわいいです。この笑顔で「おもちゃ買って」って言われたら無限に買ってしまいそうです。
前回に引き続き、そんな親バカ人間の、妊婦だった時の思い出。今回は妊娠中期のお話です。
2017年4月
前まで食べきれるか食べきれないかの瀬戸際だった量の食べ物が、今や余裕でペロリといけるようになったぞ!!やったぜ!! #デブ
— もちこ (@kinako_mo) 2017年4月6日
相変わらず飯がうまい妊婦状態。
妊娠前は毎週末飲み歩き、食事を作るのがダルい、片付けめんどい、そもそも平日夜は仕事が終わるのが遅くて作るの無理、ということで、もともと我々夫婦はあまり自炊をしていなかった。妊娠発覚してからは酒は一切飲んでいないが、食生活自体はあまり変わっていなかった上、食欲魔人が降臨している状態。するとどうなるか。
体重が4週間で4kg増加した。
※妊娠中あまり太りすぎると母体も胎児も命に関わってきたりするので、妊娠の全期間での体重増加量は妊娠前の体重にもよるが、10kg前後に留めておくよう指導がある。ただ増やすだけではなくペース配分も重要で、胎児があまり大きくないこの時点で4kg/月の増加はかなりヤバい。
ここまで体重の増減があまりなかったんだけど、ここにきていきなり見たことない数字になってて恐怖におののいた。当然先生にも怒られた。
さすがにこれはメチャクチャ反省した。私が死ぬだけなら自業自得だが、中の人に迷惑をかけてはいけない。元気に生まれてきてもらいたい。食生活を改めはじめた。
とはいえ仕事の状況が変わるわけではなく、昼食は相変わらずコンビニ飯で、夕食は時間が不安定。食事を抜くのも中の人に影響が出てしまう。とりあえず間食はやめて昼食の摂取カロリーだけでも抑えようと思い、ローカロリーである程度値段が安くて食べ応えがあるものを日々模索していた。おかずサラダ系やらおつまみかまぼこやらをよく買って食べてた。
この頃の妊婦健診のときに「性別ってもうわかりますか?」と聞いてみたところ、産科の先生はエコーを見ながら「これが袋でこれが棒。男の子だね!」と解説してくれた。根拠はないけどなんとなく女の子だと思っていたので、それを聞いたときは「男の子!へー!男の子!!」と謎の感心をしていた。私が持ってない臓器を持ってる人間がお腹の中にいるって、なんだか不思議な気がした。
子どもが生まれるにあたって、少々問題があった。当時、我々は夫婦2人で1LDKの家に住んでいたのだが、ダイニング部分にはでかいPCデスクが2つ鎮座しておりダイニングなど初めからなかった感じだし、リビングには本棚やらソファやら色々置いてあってものを増やせない、寝室は夫婦2人で寝るのが限界な広さのベッドとタンスだけで精一杯。家のどこにも赤ちゃんが安全に居られそうなスペースがない。うわっ…私の家、狭すぎ…? 問題である。しかも大きい駅まで徒歩5分で、そこそこ人気のエリアいう好立地だったため、うわっ…うちの家賃、高すぎ…?問題も併発していた。
7月初旬から里帰りする予定だったので、引っ越すにもほとんど時間がない。そういうわけで、ゴールデンウィーク前に大急ぎで家を探した。
この引っ越しについては結論からいって、家はそんな大急ぎで探すもんじゃない…という反省と、不動産屋の担当者への「あいつマジで糞だな…」という感想ばかり浮かぶ結果となった。家周辺の環境は悪くないけれど。ホルモンバランスの影響もあってかスーパーウルトラネガティブになっていたため、引っ越した翌日から「もう引っ越したい…」と後悔と反省ばかりしていた。(今はもう慣れた。)
2017年5月
引っ越しの準備に追われて明日結婚記念日なの忘れてた夫婦 pic.twitter.com/eUIeTunlGa
— もちこ (@kinako_mo) 2017年5月21日
ゴールデンウィークに私の両親と共に旦那の実家へ行った。妊婦健診の際に「旅行で気をつけることはありますか?」と聞いたところ「食べ過ぎないようにね!」と釘を刺された小太り妊婦なのである。
だが義理の実家は北海道。そんなに頻繁に行けるわけではない。
うぇーい pic.twitter.com/VWhHsUCwuU
— もちこ (@kinako_mo) 2017年5月3日
函館山の山頂で食べるカロリー pic.twitter.com/2vycNNPFVj
— もちこ (@kinako_mo) 2017年5月3日
修道院の前でもカロリー pic.twitter.com/r49oJRXTyX
— もちこ (@kinako_mo) 2017年5月4日
モグー pic.twitter.com/YKJ5XPwZuu
— もちこ (@kinako_mo) 2017年5月4日
まあ食べるよね。
旅行中よく歩いたし、旅行前後でとくに体重変わってなかったからOKということにしておいてください…。
妊娠中にやってみたかったこととして、飛行機の優先搭乗がある。単に早めに乗れるというだけなんだけど、人生の中で優先してもらえる時期っていうのはかなり限られていると思うので、積極的に優先されてみたかった。
本当は、空港のカウンターでもらえる航空会社オリジナルのマタニティマークが欲しかったんだけど、空港に着いたのがギリギリだったのでこちらは断念した。
GWあけたら引っ越しの準備に明け暮れた。新しい家は一部屋増えたものの、古い物件だったこともあり収納力が少し落ちていたので、いらないものはひたすら処分。HDDが死んだままずっと放置していた10年もののiMacやら、私が関東に来てから使っていたWinXP搭載の11年もののDellのPCやら、わりと最近までネトゲ用として使っていたけどある日突然Windowsが正しく開始できずにご迷惑をかけるようになったHPのPCやら、うちにはなんでこんなに使ってないPCの残骸がたくさんあるんだろう…と心の底から思った。
重いものを持てないし、高いところにあるものは取れないし、妊婦は引っ越し作業が本当にやりづらい。でもとんどん作業を進めなきゃいけない。平日日中は仕事。帰ったらちょこちょこ梱包。土日にガーッと梱包。こんな毎日を送り、直前まで梱包作業をしまくり、引っ越した。
妊娠の経過については、前月に+4kgで助産師さんに二度見させた私だったが、食べ物にひたすら気をつかった(GWを除く)結果、体重が少し減少していて妊婦健診のときに驚かれた。「ご飯ちゃんと食べてる!?」と確認もされた。※ちゃんと3食食べてました。
お腹の中の人も元気いっぱいだし、わりと健康優良妊婦だった。気をぬくとすぐ太るけど。
2017年6月
私が最近食べたいと言っていたという「ど」から始まるという食べ物に全く心当たりがなかったので「どんぐり...?」と聞き返したら笑いが取れたのでよかった。
— もちこ (@kinako_mo) 2017年6月6日
産休に入る前のラスト1ヶ月。私が抱えていた仕事の引き継ぎやら、資料作りやらでバタバタしていた。翌月早々にはいなくなるというのに、クライアントの担当者に挨拶しにいったり、新規案件をバシバシやったり結構カオスでもあった。
私の仕事は家にいてもできたので、実家にPCは持参して出産直前まで仕事する気ではいたんだけど、それにしても仕事が途切れず、9月には私動けなくなるけど、大丈夫かよこれ…と思ったものである。
妊娠の経過的にはとても順調で、一時期ヤバいレベルで増加した体重も横ばい状態。このまま無事に出産までいけるといいなー、と思いながら、里帰り前の東京で受ける最後の妊婦健診に赴いたところ…
「あっ、逆子ちゃんだ…」
ここにきて中の人が逆子になっていたのである。しかも頭が横に来ている体勢。(横位と言うらしい)おいおい2週間前の健診では何もなかったじゃん…何故今更…。ただ、まだ自力でくるくる動ける段階のようで、紹介状に逆子のことを書きつつも様子を見る感じに。
確かに言われてみると、胎動を感じる部分が脇腹に近い部分。一体どんな体勢なんだ…と不思議に思っていた。逆子のままだったら帝王切開かな…産後大変そうだな…と思っていたけど、まあ大丈夫だろ!と思っているスーパーポジティブな部分もあった。
ちなみに私は無痛分娩を希望していたが、里帰り先の病院は経産婦しか無痛分娩ができない病院で、どっちにしろ痛いのは回避不可能だったので、わりと「無事にうまれてくるのであれば、もうどうにでもなぁれ☆」という感じだった。
妊娠中期から後期にさしかかるときはこんな感じに過ごしておりました。まさかの逆子のまま病院を変わるとは思わなかった。経過がよくても妊娠中は何が起こるか本当にわからないですね。次回はそれを更に痛感した妊娠後期・出産編です。